「青葉の笛」
一の谷の軍破れ
討たれし平家の 公達あわれ
暁寒き須磨の嵐に
聞こえしはこれか 青葉の笛
更くる夜半に門を敲き
わが師に託せし言の葉あわれ
今わの際まで持ちし箙に
残れるは
「花や 今宵」 の歌 |
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ナレ:09 |
壮絶な一の谷の合戦では多くの平家の武将が討ち死にしましたが、中でも涙を誘うのは熊谷直実に討ち取られた紅顔の美少年
敦盛の最期です。
笛の名手は陣営で笛を奏で、戦場ではその笛を腰にさし挟み戦う。その優雅な心の持ち主に直実は涙を流し、首をはね、戦いの虚しさに落胆しました。
敦盛の首塚がある須磨寺を尋ねました。 |
「青葉の笛」
松口 月城
一の谷の軍営遂に支えず
平家の末路転悲しむに堪えたり
戦雲収まる処残月あり
塞下笛は哀し吹くく者は誰ぞ |
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