慈顔注吾無限情

早晨深夜育成傾

到今不変母猶励

眞似弥陀恩愛誠
「お母さん、おふくろ、お母ちゃん!」
そう呼びかけるだけで、私たちは何ともいえぬ懐かしさと暖かさが心の中に滲んでくるのではないでしょうか。
この世に生まれて初めて接するのは暖かい母の胸。
どんな時でも、幾つ幾十になっても、我が子を思い我が子を庇い、我が子の幸せだけを祈り続ける。
それが、母の心です。

「母ごころ」
わが子が愛しい ただそれだけで
母は女の命を削る
白さが目立つ束ね髪
逢うたび小さくなるその背中
情けの灯り 母ごころ

慈顔 吾に注ぐ 無限の情
早晨 深夜 育成に傾けし
今に到るも 変わらず 母 猶 励ます
真に弥陀 恩愛の誠に似たり

いくつになっても 母子は 母子
通う気持ちは 海山千里
囲炉裏の火より あたたかい
届いた手紙のひらがな文字に
しみじみ泣けます 母ごころ