〜 〜 『 寅 の 読 書 室  Part X-U』 〜 〜
== 『般 若 心 経』==

2017/09/08 (金) 写経には、決まった作法がありますか。

写 経 の 手 順
@ 塗香
塗香をてのひら にひとつまみ取り、両手によく み込んでから、手首、腕、口、額、胸につけます。これで全身を浄めたとするのです。
A 三礼さんらい
塗香が終わったら、三礼して焼香します。お線香を立てるのもいいでしょう。
三礼とは、読経の所でも申しましたが、三遍さんべん 拝むことです。すわ った姿勢で、掌を上に向けて両手を前にさし出し、頭を下げます。
B 開経偈かいきょうげ 奉唱
無上むじょう 盡盡じんじん 妙法みょうほう百千万ひゃくせんまん 劫難ごうなん 遭遇そうぐう 今見こんけん 聞得もんとく 受持じゅじ願解がんげ 如来にょらい 真実儀しんじつぎ 」 と唱えます
C 読経
般若心経はんにゃしんぎょう 』 を一遍お唱えします。
D 書写
いよいよお経を書き写します。正しくは正座して書きますが、椅子に座ってもかまいません。ただし、写経はあくまでも行ですから、中座して電話に出たり、隣の人とおしゃべりしたりしながら行うのは望ましくありません。原則として、写経の間は口はききません。また、衣服も清潔なものを身につけます。
回向文えこうもん 奉唱
あき終えたら、 「がん 以此にし 功徳くどく普及ふきゅう 一切いっさい 等与とうよ 衆生しゅじょう皆共かいぐ 成仏道じょうぶつどう 」 と唱えます。
F 三礼さんらい
再び三礼して終わります。
 
なお、何かしらの目的のために写経するなら、用紙の末尾に、次のように記します。
平成○年○月○日  書写畢
    為○○家先祖代々証大菩堤
                   仏子  氏名 (ここに自分の名前を入れます)
『実践 般若心経入門』 著:羽田 守快 ヨリ
Next