〜 〜 『 寅 の 読 書 室  Part X-U』 〜 〜
== 『般 若 心 経』==

2017/07/12 (水) 

般若心経 (書き下し文)
かん ざい 菩薩ぼさつが深く般若はんにゃ 波羅はら 蜜多みつたぎょう じたまいしとき、五蘊ごうんみな くう なりと照見しょうけん し、一切の苦厄くやく したもう。
しゃ利子りし
しきくう に異ならず、空は色に異ならず、色はすなわ ちこれ空なり、空は即ちこれ色なり。じゅ そう ぎょう しき もまたかくのごと し。
舎利子。
この諸法は空相くうそう にして、生じず滅せず、あか つかずきよ からず、増えず減らず。
このゆえ に空中には、色なく、受想行識なく、げん ぜつ しん なく、しき しょう こう そく ほう なく、
眼界なく、ないし意識界もなく、無明むみょう なく、また無明が尽きることもなく、ないし老死もなく、また老死が尽きることもなく、 しゅう めつ どう もなし。
智もなく、また得もない。得るところなきをもつ っての故に、
だい さつ は、般若波羅蜜多に るが故に、
心にけい なく、けい なきが故に、恐怖の有ることもなし。
一切のてん どう そうおん して、 はん きょう す。
三世諸仏は、般若波羅蜜多に依るが故に、
のく さん みゃく さん だい を得たもう。
故に知るべし。般若波羅蜜多は、
これだい じん しゅ なり、これだい みょう しゅ なり。これ じょう しゅ なり。これ とう どう しゅ なり。
一切の苦を能く除き、真実にして虚ならず。
故に般若波羅蜜多のしゅ を説かん。即ち呪を説きていわ く、
羯諦ぎゃてい  羯諦ぎゃてい  波羅はら 羯諦ぎゃてい  波羅はら そう 羯諦ぎゃてい
菩提薩婆訶ぼじそわか 般若はんにゃ 心経しんぎょう  
『実践 般若心経入門』 著:羽田 守快 ヨリ
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