私の胸から霧が漂い目に入る、あたりは暗くかすんでいる。 悲しい歌がドゥムカを口ずさみ、口を閉ざす。 静かだ、静かすぎる、悲しみのために。 何もない、私に必要なものが。 この地には安らぎも楽しさもない。 私のための太陽がなく、空がない。 私のために心を支えてくれるものが何もない。 幸せなのは愛し合うこと! 寂しい異国の地で、わたしは故郷にいるかのような夢を見る! 愛よ、愛!
だがその相手がいない! 歌よ、歌! だがその相手がいない! ときにはわたしは天を見上げる。 吹きすさぶ風をののしることはしない。 なんと寒いのか!
だが、わたしの胸はときめいている。 悲しい歌がドゥムカとともに、ほかの地へ私は飛びたつのだから |