逢ふことの

 絶えてしなくは なかなかに

  人をも身をも 恨みざらまし

               中納言朝忠




あの女との恋の機会が 
全くなかったならば
かえってあの女を恨んだり
自分を辛がったりすることも
なかったろうに・・・・・
なまじ一度の恋の時間を持ったばっかりに
いや増し募る ぼくの苦しみ