久方の

 光のどけき 春の日に

  しづ心なく 花の散るらむ

               紀 友 則

 




日の光のゆったりのどかに 
あったかい春の日
まことにおだやかな好日
人みな陶然とやすらぐとき
それなのに桜の花ばかりは
静かなこころもなく
あわただしく散りまがう
音もない花吹雪
なぜそんなに散りいそぐのか・・・・・