君 が た め

 春の野に出で て 若菜つむ

  わが衣手に 雪は降りつつ

              
光孝天皇






あなたにと思って
まだ寒い早春の野に
私は出て
やっと生いそめた
みどりの若菜をつみました
その私の袖に
雪がちらちら