秋の田の

 かりほの庵の 苫をあらみ

  わが衣手は 露にぬれつつ

              天智天皇
実りの秋の田の番小屋に私は泊まっている
屋根を葺いた苫は荒く
漏る露に
私の袖はしとどぬれた