私は山中に掛かっている月が、木のまばらな林を照らしているのを愛する。 この隠士である私を憐れむかのよう に、月光は私の襟のあたりを照らし続けている。 私の心はもともと月のように自然で無欲、時勢にへつらうことなく、月もまた私の心と同じで、わが心と月と共に照 らしあって、このすばらしい美しい夜をいつまでもいつまでも尋ねるのである。