二〇三高地がいかに要害であろうとも、これをよじのぼりえないということはないであろう。 男子が功名をたてようとする時は艱難は覚悟の前である。 この覚悟の下に、我軍は突撃又突撃、あまりに激しいその攻撃に、山は元の形を止めないまでになってしまった。 多くの人々はこの山を仰ぎ、忠烈勇壮の跡を偲び、永遠不滅の偉功をたたえて止まないことだろう。