他郷での勉学には、苦しいこと、つらいことが多いと言うのはやめなさい。 そこには一つのどてらをともに着るよう な、苦労を分かち合う仲間がいて自然と仲良くなるのだから。 塾舎の柴の折戸を開けて外に出てみると、霜は雪のように白く降りている。 さあ、君は川に行って水を汲むのだ 。ぼくは山でたきぎを拾ってこよう。