○内憂外患==内の愁いと外からの患い。
この詩では、国内の世論の統一を見ずに、いたずらに混迷の度を強めることと、諸外国の軍艦による脅迫とである。
○吾州==吾国というに同じであるが、当時 「国」 といえば、概ね 「藩」 あるいは 「郡国」 をさすのである。
○存亡危急==「危急存亡」 というのが一般的である。一国の存亡の分かれ目、という意味である。
○秋==季節の秋を意味しない。このような場合に限って 「とき」 と訓じている。
○邦君==藩主をさす。 ○家国==国家と同じ。
○焦心==気をもみ、焦慮すること。
○砕骨==身を粉にして働くこと。粉骨砕身と同じ。
○愁==気にかける。心を悩ます。
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