(通 釈)
月は、満開の梅花を訪ねてきて、好い主人であるとし、梅の方では、月を迎えては、よい賓客であるとしている。
明るく照らし出す月影、芳香を漂わせる梅の花、この賓客と主人とは、好一対のすぐれた風景である。
かくしてこの月と梅花は、春の黄昏時の一刻を、わがものとしているのである。
○月影==月の光。
○双絶==二つのすぐれたもの。ここでは好一対のすぐれた風景。二つの絶景。
○菅領==支配する。自分のものとすること。
○黄昏==たそがれ。夕方の薄暗い時刻。
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(解 説)
春の夕の梅と月を詠ったもの。「佳賓好主」 は「佳い賓客、好い主」 の意。
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