○嶽==大きな山。
○小天下==『孟子』 尽心上篇に 「孔子東山に登って魯を小とし、太山に登って天下を小とす」 とある。
東山、一名豪山。魯の城東にある山。魯は孔子の生まれた地。今の山東省の西部。太山は泰山とも書く。 中国第一の名山と称される。
孔子は東山に登って、魯の国を小さいと感じたが、さらに高い泰山に登って見れば、天下さえも小さいと感じた。
○自==「自」は 「みずから」 と読んで自分からの意とし、 「おのずから」 と読んで自然との意とする。ここでは 「みずから」
と読む。
○意気==意気込み。 ○豪==盛んな様子。
○奈==「いかん」 どうする。
○一層==本来はもう一つの層 (建物) の意味であるが、ここでは、日本語としての用い方で、さらにの意味。
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