(通 釈)
かりに、鉄鍋の中の煮えたぎった湯を呑まされようとも、自分が男子として一度決めた心を変えるものではない。
聞き給え、私のこの世での節操とする其の第一は、尊皇・尊皇・ひたすら皇室を尊ぶことである。
かりに、刃の枝を登らせられるようなことがあろうとも、婦人のような女々しいふるまいは決してするものではない。
聞き給え、私が今心に固く決めていることの第二は、攘夷・攘夷、何が何でも夷敵の脅威からこの国を守ることである。
たとえ、将軍に敵対するようなことがあっても、天皇がお治めになられる、この国の賊とはならないのである。
聞き給え、私がこの世にある限りなさねばならぬことは、報国・報国、ひたすら国の為に微力を尽くして、国恩に報いることである。
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