鴻門
の玉
斗
粉
として雪
の如
し
十
万
の降兵
夜
血
を流
す
咸
陽
の宮
殿
三月
紅
なり
覇
業
已
に煙燼
に随
って滅
す
剛
強
なるは必
ず死
し仁
義
なるは王
たり
陰
陵
に道
を失
いしは天
の亡
ぼすに非
ず
英雄
本
学
ぶ万人
の敵
何
ぞ用
いん屑
屑
として紅
粧
を悲
しむを
三軍
散
じ尽
きて旌
旗
倒
れ
玉
帳
の佳
人
座
中
に老
ゆ
香魂
夜
剣光
を逐
うて飛
び
青血
化
して原
上
の草
と為
る
芳心
寂莫
寒
枝
に寄
る
旧
曲
聞
き来
たって眉
を斂
むるに似
たり
哀怨
徘徊
愁
えて語
らず
恰
かも初
めて楚
歌
を聴
きし時
の如
し
滔
滔
たる逝水
今
古
に流
れ
漢
楚
の興亡
両
つながら丘
土
当年
の遺
事
久
しく空
と成
る
樽前
に慷慨
して誰
が為
にか舞
わん
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