黄(こう) 鶴(かく) 楼(ろう) にて 孟浩然(もうこうねん) が 広(こう) 陵(りょう) に 之(ゆ) くを 送(おく) る
李 白
盛唐 (701 〜 762)

故人西辭黄鶴樓

烟花三月下揚洲

孤帆遠影碧空盡

唯見長江天際流
故(こ) 人(じん) 西(にし) のかた 黄(こう) 鶴(かく) 楼(ろう) を 辞(じ) し
烟(えん) 花(か) 三月(さんがつ) 揚(よう) 洲(しゅう) に 下(くだ) る
孤(こ) 帆(はん) の 遠影(えんけい) 碧空(へきくう) に 尽(つ) き
唯(ただ) 見(み) る 長(ちょう) 江(こう) の 天際(てんさい) に 流(なが) るるを

年来の友人である君 (孟浩然) は、これから、西の黄鶴楼をあとにして、春霞たなびき花咲く三月の揚洲へ向かって揚子江を下って行く。
ここから君の乗った帆掛け舟を見送っているうちに、舟の遠い影はやがて青空の彼方に消え、あとには、揚子江の流れが天際に向かって流れているのが見えるばかりである。