人の命には、しっかり止めておいてくれる草木の根や果実のへたのようなものはなく、ふわふわと風に飛ばされる路上の塵のようなものである。
ちりじりになって風のままにかちこちと飛ばされて行き、この身は常任不変のもにではない。
人はこの世に生まれ出れば皆兄弟のようなものである。どうして骨肉を分け合ったものだけが親族なのであろうか。
喜び事に遭ったら共に楽しむのは当然のことであるから、こうしたときには、酒を買って隣近所の人と大いに楽しもうではないか。
人生には、若い時代は二度とは来ないし、一日のうちに、朝は二度ないのである。時を得たら精一杯励み、そして大いに楽しむべきである。歳月はどんどん過ぎ去って、人を待ってはくれないのだから。
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