さけたい
白 居易
中唐 (772 〜 846)

蝸牛角上爭何事

石火光中寄此身

随富随貧且歡樂

不開口笑是癡人
ぎゅう かく じょう 何事なにごと をか あらそ
せっ こう ちゅう
とみしたがひんしたがしば らく 歓楽かんらく せん
くちひら いて わら わざるは これ じん

かたつむりの角の上ぐらいの小天地で、何を争っているのだろうか。
人の一生は、火打石から発する火花のように儚いものではないか。だから貧富に応じて、この人生を楽しむがよい。
口を開いて心の底から笑うことも出来ず、くよくよと過ごすのは、全く愚者というほかはない。