凱(がい) 旋(せん)
乃木 希典
嘉永二 (1849 ) 〜 大正元 (1912)
皇師百萬征驕虜

野戰攻城屍作山

愧我何顔看父老

凱歌今日幾人還
皇(こう) 師(し) 百万(ひゃくまん) 驕(きょう) 虜(りょ) を征(せい) す
野(や) 戦(せん) 攻(こう) 城(じょう) 屍(かばね) 山(やま) を作(な) す
愧(は) ず我(われ) 何(なん) の顔(かんばせ) あって父(ふ) 老(ろう) に看(まみ) えん
凱(がい) 歌(か) 今日(こんにち) 幾人(いくにん) か還(かえ) る

我が百万の軍はおごれるロシアの兵を討つべく満州に出兵した。
しかし、野戦に攻城戦いに苦戦して屍は累々と山をなした。
このように多くの戦死者を出したことは大変に申し訳ないことである。
自分は遺族にどうして顔を併せる事が出来ようか。
今日、凱歌をあげて故国に帰る兵は、百万のうち幾人あることだろうか。