白
(
はく
)
雲
(
うん
)
山
(
ざん
)
に
登
(
のぼ
)
る
太宰 春臺
延宝八 (1680) 〜 延享四 (1747)
白雲山上白雲飛
幾戸人家倚翠微
行盡白雲雲裡路
滿身還帶白雲歸
白雲
(
はくうん
)
山上
(
さんじょう
)
白雲
(
はくうん
)
飛
(
と
)
ぶ
幾
(
いく
)
戸
(
こ
)
の
人
(
じん
)
家
(
か
)
か
翠
(
すい
)
微
(
び
)
に
倚
(
よ
)
る
行
(
ゆ
)
き
尽
(
つく
)
くす
白雲
(
はくうん
)
雲
(
うん
)
裡
(
り
)
の
路
(
みち
)
満身
(
まんしん
)
還
(
ま
)
た
白雲
(
はくうん
)
を
帯
(
お
)
びて
帰
(
かえ
)
る
白雲山も山上には、その名の通りに白雲が飛んでいる。
中腹のあたりには幾軒かの人家がある。
路の見分けもつかないほどの白雲の中を登り尽くして、帰りもまた白雲の中を通って、全身雲に包まれて帰ってきた。