ざんばく のぞ
李 白
盛唐 (701 〜762) )

日照香爐生紫煙

遥看瀑布挂長川

飛流直下三千尺

疑是銀河落九天
こう てら らして えんしょう
はる かにばく ちょう せん くるを
りゅう ちょっ 三千さんぜん しゃく
うたご うらくはぎん きゅう てん より つるかと

朝日が香炉爐峰を照らし、立ちのぼるもやとともに紫色に美しく見える。
また、はるかに大きな滝が、長い川をたてかけたように流れ落ちているのが見える。
その滝はまっすぐに流れ落ちる。高さは三千尺もあるだろうか。
ちょうど、天の川が空から流れ落ちているかと思われるほどである。