かく ちゅう こう
李 白
盛唐 (701 〜762) )

蘭陵美酒鬱金香

玉椀盛來琥珀光

但使主人能酔客

不知何處是他郷
蘭陵らんりょう しゅ うっ 金香こんこう
ぎょく わん きた はくひかり
ただ 主人しゅじん をしてきゃく わしめば
らずいず れのところ きょう

蘭陵の美酒は鬱金香の香りを漂わせ、美しい杯に注がれて琥珀の色に光り輝いている。
ただこの家の主が、酒好きの私を充分に酔わせてくれるならば、いったいどこが故郷なのか他郷なのかなどということは忘れてしまうであろう。