ぐう かん
西郷 南州
文政十 (1827) 〜 明治十 (1877)

才子元來多過事

議論畢竟世無功

誰知黙黙不言裡

山是青青花是紅
さい 元来がんらい おおことあやま
ろん 畢竟ひっきょう こう
たれ らん黙黙もくもく げんうち
やま青青せいせい はなくれない なるを

才子といわれる人が、かえって間違いを起こしやすい。
かしこぶって議論をしてみても、言うだけでは世のために何の役にもたたないものである。
花は人知れずとも黙々として咲き、そして散り、山もまた青葉に包まれるではないか