偶(ぐう) 感(かん)
勝 海舟
文政六 (1823) 〜明治三十二 (1899)

孤峰秀碧旻

觀之可養眞

擾擾成何事

時危思偉人
孤(こ) 峰(ほう) 碧旻(へきびん) に秀(ひい) ず
之(これ) を観(み) て真(しん) を養(やしの) う可(べ) し
擾擾(じょうじょう) 何事(なにごと) をか成(な) さん
時(とき) 危(あやう) くして偉(い) 人(じん) を思(おも) う

青空に独り聳え立っている山がある。その山を眺めていると、天から与えられた生命がそのまま自然に養われるように思われる。
このような真の生命を養おうとせず、いつもあれこれと騒がしくしていて、一体何を為し遂げることができるであろうか。
この大切な時期にあたって、私は本当にすぐれた人物への思いがしきりないのである。