| ごあいさつ |
ご来場くださいました皆さま、本日はようこそお越しくださいました。会員一同厚くお礼申し上げます。
昭和五十三年七月、サンケイホールにおいて第一回リサイタルを開催以来、二十七年の歳月が流れ、今回で十一回を数えるに至りました。
この間、本日お越し下さいました皆さまを始め、多くの方々のご協力を頂きましたことに深く感謝申し上げます。
飛翔吟友会は、流派を超え、ともに学び互いに磨きあい、より吟詠音楽、吟の道を探求しようとの思いを持った人たちの集まりから始まった会です。
奥の深い深いこの道ですが 「求道」 の精神を持って、今後共精進努力いたす所存でございます。皆さまには変わらぬご支援ご叱声を下さいますようお願い申し上げます。
終わりになりましたが、毎回、剣詩舞各流派の先生方を始め伴奏、音楽、演出、舞台スタッフ他の方々の絶大なるご協力ご助力に対しまして厚くお礼申し上げますと共に、本日ご来場の皆々様のご健康ご多幸をお祈り致しましてお礼のご挨拶に代えさせていただきます。
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| どんちょうがあがるまえに |
私は数年前に、那珂川町の松口月城記念会館を訪ねた。
土砂降りの雨であった。
薄暗い館内に入ると、一瞬であるが、私は再現された書斎の文机に、五分刈り頭の小柄な松口先生の後姿が見えた気がした。
私は幾度か遠くから先生を眺めたことはあった。が、面識は無かった。
私のまぶたに、先生の後姿が浮んだということは、吟詠を通して、絶えず先生に接していたからであろう。
皆さまも松口先生の漢詩を一度は吟じたことがおありと思います。先生は近代の漢詩作家としては吟詠家に最も愛された方といえます。
「月城先生は常に吟詠のための漢詩、吟じ易く、聴いて判り易い作詩を心掛けておられた」 という話を知人から聴いたことがあります。
第一部 「松口月城詩集を吟う」は月城先生の詩集から、幾つかの詩を採り上げて舞台を構成しなした。
大会と等でよく吟じられる詩やテキストに採用されている詩が多い為に、出演者も苦労した様です。皆さまも日頃から聴きなれた詩をお楽しみ下さい。
第二部 「天人午睡」 (天人の昼寝の意) はリサイタルの常連、剣詩舞を知り尽くした、大茂木慶山氏の作、演出です。
氏が得意とする女官 (小督の局付) の語りに乗って、驕る平家の末路と、歴史の巨大な波に翻弄された建礼門院右京太夫達、女人平家の悲劇が展開します。
平清盛を始め、後白河法皇、建礼門院、敦盛、小督局、横笛達お馴染みの平家の公家たちや女人達、源義経、頼朝達、源氏の武士の面々が舞台狭しと活躍します。
月城先生の詩も登場します。
関西を代表する名吟家の熱唱、円熟した剣詩舞家の演技が皆さまを平家物語の世界へ誘います。
「天人午睡」 とは・・・・・・。
十二分に舞台をご堪能下されば幸いです。
合唱
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