~ ~ 『 寅 の 読 書 室  Part Ⅴ-Ⅳ』 ~ ~
 
==平 家 物 語==
校 注・訳者:市古 貞次
発行所:小 学 館
 
2018/12/09 梗 概
座 主 流
後白河法皇は、西光親子の讒言を入れ、治承元(1177)年五月、叡山の座主明雲を伊豆国配流にする。山門の大衆は憤激する。
一行阿闍梨之沙汰
大衆は、山王の宣託に力を得て、祐慶阿闍梨を先頭に配流の途中で座主を奪還し、東塔の南谷へかくまう。権化の人であっても一時の災難にあう例として、唐の一行阿闍梨が玄宗皇帝に疑われて流されたことがある。