林では木々の葉が風に吹かれてひらひらと散り、秋に日はすっかり暮れてしまった。 その折り旅人はひとり辺地 の雲のかなたへと旅だって行く。 ただ地平線のかなたに月だけが一つのこって、美しい光を万里のかなたから流 して、遠くに旅立つ君を送っている。