ぐん じょう そう しゅう
嚴 武
盛唐 (726〜765)

昨夜秋風入漢關

朔雲邊月滿西山

更催飛將追驕虜

莫遣沙場匹馬還
さく しゅう ふう 漢関かんかん
朔雲辺月西山さくうんへんげつせいざん
さら しょううなが してきょう りょ わん
じょうひつ をしてかえ らしむるな/rt> かれ

昨夜は我が城塞に早くも秋風が吹き込んできた。
北方の雲、あるいは辺境の月は、西方の山々を覆い照らして いる。
胡騎の中国に侵入する時こそ駆逐するのに絶好である。
飛将軍李広のような名将豪傑を促して、憎い胡 虜どもを全て追いはらい、砂漠の馬すら、一頭たりとも逃がさず生け捕って、敵軍に帰らせないようにしよう。