まさ東遊とうゆう せんとしてへきだい
釋 月性
文化十四(1817)〜安政五(1858)

男兒立志出ク關

學若無成不復還

埋骨何期墳墓地

人闢棘|有青山
だん こころざし てて郷関きょうかん
がく くんばかえ らず
ほねうず むるなん せんふん
人間到じんかんいたところ 青山せいざん

男児たるもの、ひとたび志を立てて故郷を出るからには、学問がもし成就しなければ二度と故郷に還ることは出 来ない。
骨を埋めるのは何も祖先のお墓のある場所とは限らない。
世間の何処へ行っても、青々とした美しい山 が人の最後に帰るべき場所として待っている。