今夜は玉のうてなのような立派な会場でめでたく結婚祝いの宴が張られ、祝杯が酌み交わされると同時に高砂 の謡もうたい出された。 真におめでたいことである。この会場に誰が飾って下されたのか、明るく輝く光の中に美 しく二枝の芙蓉の花が咲きほこっている。 あたこも今夜も花婿・花嫁を象徴するようである。