しん
良 寛
宝暦八 (1758) 〜天保二 (1831)


はな しん にしてちょうまね
ちょうしんにしてはなたず
はな ひらとき ちょう たり
ちょう たるとき はな 開く
花無心招蝶

蝶無心尋花

花開時蝶來

蝶來時花開

(通 釈)
花は何のたくらむ心なく香りをただよわせて蝶を招き、蝶は、何の求むる心なく花を尋ねて舞うのである。
このように、花が開く時には蝶が来たり舞い、蝶が来たり舞う時に花は咲き香るのである。
これが自然の有りのままの姿なのである。