ろう  えい
新田 興
明治二十四 (1891)〜昭和五十二 (1977)


せい 堂堂どうどう こころざし たず ぬべし

高低こうてい ちょう たん また 淵深えんしん

朗吟ろうぎんこん 先賢せんけん

いつ ぺん せん しゅう てん こころ
聲気堂堂志可尋

高低長短又淵深

朗吟今古先賢賦

一片千秋天地心

声も気力も、堂々と吟詠してこそ、その詩の心というものは尋ね求めることが出来るのである。
声を高く低く、長く引きまた短く切る、或いはまた奥深い思いで吟詠する。
このようにいにしえの、また今の優れた先人の詩を朗吟することによって、天地永遠に通ずる詩の心と一つになり、吟詠する者自身もまた、天地永遠に通ずる者となるのである。