けつ こん いわ い の うた
土屋 竹雨
明治二十 (1887) 〜 昭和三十三 (1958)
泰山之竹托根安

君子佳人永結歡

化育偏依青帝力

堂前能長幾琅?
泰山たいざん たけ たく してやす
くん じん ながかんむす
いく ひとえ青帝せいていちから
堂前どうぜん ちょういく 琅?ろうかん

泰山の竹は、泰山に根を下ろして始めて安らかであるが、そのようにこの花嫁はこの花婿と結ばれて始めて落ち着きどころを得たといえるでしょう。
素晴らしい男性と美しい女性とここに永い契りを結んだのです。万物の育成は総て春の神の力によるが、新家庭の繁栄もこの神の力によって庭先に次々と増えてゆく美しい竹のように期待されることでしょう。