げん 安西あんせい使つかい するをおく
王 維
盛唐 (699 ? 〜 761)
渭城朝雨?輕塵

客舎青青柳色新

勸君更盡一杯酒

西出陽關無故人
じょうちょう 輕塵けいじんうるお
かく しゃ 青青せいせい りゅう しょく あら たなり
きみすすさらつく くせいつ ぱいさけ
西にし のかた陽關ようかん ずれば じん からん

渭城の朝の雨は、土ぼこりをしっとりと濡らし、旅館の青い瓦の色も美しく、静かに枝を垂れる柳も鮮やかだ。
さあ、君、もう一杯ほしたまえ。これから君が西方へと出発して、陽関を出たら、もうこのように、気楽に飲みあえる友人もいないのだ。