ほう とう
大正天皇御製
明治十二 (1879 〜 1926)

いにしえ より しん しゅう 宝刀ほうとうさん
だん たりて ごう なり
妖氛ようふんいつ そう くさしめ
かい おな じく 天日てんじつたか きを
自古~洲産寶刀

男兒意気佩來豪

能教一掃妖氛盡

四海同看天日高

古来、わが神州には優れた宝刀が作り出されてきた。
神州男児たるものは、だれしも、子の宝刀を腰に佩びて、意気まさしく豪快であった。
しかしこれは人を斬るためのものではない。われわれの心に潜む邪悪な魔物を遂い払うためのものである。
どうかそのようになって、世界の人々と共に、太陽にも比すべき高い理想のもとに、平和な安らかな世が訪れれほしいものである。