山(さん) 中(ちゅう) 即(そく) 事(じ)
市村 器堂
元治元 (1864) 〜 昭和二十二 (1947)

雲來千嶂合

雲去萬峯分

青山元不動

一任去來雲
雲(くも) 来(き) って千(せん) 嶂(しょう) 合(がつ) し
雲(くも) 去(さ) って万峰(ばんぽう) 分(わか) る
青山(せいざん) 元(もと) 動(うご) かず
一(いつ) に任(まか) す去(きょう) 来(らい) の雲(くも)

たくさんの雲が来て多くの峰を包んでしまうと山は一つのように見えるが、雲が去ってしまえば、またたくさんの峰に分かれて見える。
山はもともと不動のものであり、変化して見える景色は、往来する雲によって生ずるものである。