世間の煩わしさに紛れて、すっかり老いてしまったなどと言うなかれ。 我が家は軒先にいて新鮮な自然の趣を味わうことが出きる。 竹やぶの奥のあちらこちらから鶯のさえずる声が聞こえ、すがすがしい真昼時、私は寝そべったままその声に耳を傾け、春の訪れを知るのである。