けい にて しょ たり
袁 凱
明 (1400年頃在世)

江水三千里

家書十五行

行行無別語

只道早還郷
江水こうすい 三千さんぜん
しょ じゅう ぎょう
ぎょう ぎょう べつ
ただ はやきょうかえ れと

江水を隔てて三千里もの遠い故郷から手紙が届いた。
見ればたった十五行ばかりの短いものであるが、どの行にも、早く故郷に還って来いという言葉ばかりで、そのほかに別な言葉はないのである。