ほう らく ていはるあそ
歐 陽脩
北宋 (1007 〜 1072)

紅樹青山日欲斜

長郊草色緑無涯

遊人不管春將老

來往亭前踏落花
紅樹こうじゅ 青山せいざん なな めならんとほつ
ちょう こうそう しょく みどり かぎり
遊人ゆうじんかん せずはる まさ いんとす
亭前ていぜん来往らいおう してらつ

紅い花をいっぱいつけた木々や、春の芽吹いた草木の山を染めて、日が傾こうとしている。
また広々とした野原は若草の緑に覆われて果てしなく広がっている。
この春を楽しむ人達は、春が過ぎ行こうとしていることを一向に気にも止めずに、この豊楽亭の前を、落花を踏みながら、行き来している。