蓑を借りて、雪中咲く梅を眺めて水辺に立っていると、雪の降りつのるに従って、興もますます加わって来る。 芳香を花って咲く梅と、詩を吟じて楽しむ我が身とは、共に高尚である。 自分は、この花を眺めながら、いつまでも雪の降る中に立ち尽くしていたのである。