せつ ちゅう うめ
寺門 靜
寛政八 (1796) 〜 明治元 (1868)

寒蓑立盡水之涯

雪u加時興u加

香骨吟身兩清絶

雪中人對雪中花
かん くすみずほとり
ゆき ますます くわ わるとき きょう ますます くわ わる
香骨こうこつ 吟身ぎんしん ふたつ ながら清絶せいぜつ
せつ ちゅう ひとたいせつちゅうはな

蓑を借りて、雪中咲く梅を眺めて水辺に立っていると、雪の降りつのるに従って、興もますます加わって来る。
芳香を花って咲く梅と、詩を吟じて楽しむ我が身とは、共に高尚である。
自分は、この花を眺めながら、いつまでも雪の降る中に立ち尽くしていたのである。