秋深い天姥山 (冠着山) の山頂には月が皎々と輝き、その裾を大きな川が清らかに流れている。 夜も更けてあたりも静まったすばらしい夜、どれ、紫簫管 (紫色の美しい簫の笛) をとって芳香放つ金木犀の花の下で、昔、太子・晋が鳳鳴を吹きなしたというように、一曲吹いてみようか。