年老いた青黒い顔は鉄の如く、白い髪の毛は銀の如く、紫水晶のように角張って鋭く光る眼光は、いなずまの如く人を射んばかりである。 自分は五尺の小身であるが、全身胆力のかたまりである。 乱世なれば武功を立てて、漢の功臣の像が描かれたという麒麟閣に、自分も描かれることは難しくはないが、今は太平の世の中でありその必要もない。