ものの考え方にわずか毛すじ一本ほどの食い違いでもあると、その食い違いに対する現実の結果は、本来のものとは千里もかけ離れたものとなってしまう。 従って人は、心を靜に落ち着かせて、物事を正しく考察することを、ます第一にするがよい、 ちょうど明月が波に沈まないように。 明月のようになった心は、世の様々なわずらわしさに昏まされることはないのである。