広々とした川のほとり、夕日があかあかと川砂の上を照らしている。 潮が引いたあとには岸に引きあげられた船が砂上に傾いている。 二羽の白い鳥が水ぎわに立っていたが、人影を見ると驚いて飛び立ち、アシの穂の影に隠れてしまった。