こう そん ばん ちょう
戴 復古
南宋 (1167 〜 1248?)


江頭落日照平沙

潮退漁船閣岸斜

白鳥一雙臨水立

見人驚起入蘆花
江頭こうとう落日らくじつ へい らす
うしお 退しりぞ いて漁船ぎょせん きし かれてななめ なり
はく ちょう 一双いっそう みずのぞ んで
ひときょう して

広々とした川のほとり、夕日があかあかと川砂の上を照らしている。
潮が引いたあとには岸に引きあげられた船が砂上に傾いている。
二羽の白い鳥が水ぎわに立っていたが、人影を見ると驚いて飛び立ち、アシの穂の影に隠れてしまった。