いつ せいじん
西郷 南州
文政十 (1827) 〜 明治十 (1877)

學文無主等知人

認得天心志気振

百派粉粉亂如絲

千秋不動一聲仁
ぶんまな びてしゅ ければ じんひと
天心てんしんみと ふる
ひゃっ 粉粉ふんぷん みだ れていとごと
せん しゅう うご かず一聲いつせいじん

学問をするには一つの主旨を持っていなくては痴人と同じで学問の真意は理解できない。
学問の主旨は結局は天地の心理を認識することにあり、天地の心理を正しく知り得てこそ志気振るい、立派な仕事を成し遂げ得るのだ。
古来学問には沢山の流派があって糸の如く乱れているが、幾千年たっても変わらない真理は敬天愛人即ち仁という一声で言い尽くせるのだ。