しゃ しょう せいかん ず る こ と あ り て つく
石田 東陵
慶応元 (1868) 〜 昭和九 (1934) (1855)

貴者忘高賎者卑

人情和睦國初治

四海元存弟兄義

一家不可設藩籬
しゃたか きをわす賎者せんじゃ をわする
人情にんじょう ぼく して国初くにはじ めておさ
かい 元存もとそん弟兄ていけい
いつ はん もう からず

身分の高いものはその高さを忘れ、身分の低いものもその低さを忘れる。
このように人の情が融和しあってこそ、国は初めて治まるというものである。
天下の人はみな元来兄弟なのである。まして一国の中に決して垣根を設けてはならない。