たい ふううた
高 租
漢 (前 258? 〜 前 195)
大風たいふう こりてくも よう
海内かいだいくわ わりて きょうかえ
いずく にかもう ほうまも らしめん
いずく にかもう ほうまも らしめん
大風起兮雲飛揚

威加海内兮歸故郷

安得猛士兮守四方

安得猛士兮守四方

大風が吹き起こり、雲が舞い上がる。
こも大風のごとく、この雲のごとく、天下を平定した私の威光は輝きわたり、そしていま、懐かしい故郷に帰ってきたのだ。
しかし、世はまだまだ安定していない。どうかして勇猛の士を旗下に加えて、四方の国境の守りを固めてゆきたいものだ。