きょうかえ りてたまたま しょ
賀 知章
初唐 (659 〜 744)
しょう しょう いえはな れて老大ろうだい にしてかえ
きょう おん あらた まるびん もう くだ
どう あい あい らず
わら ってきゃくいず れのところ からきた るかと
少少離家老大囘

郷音無改鬢毛摧

兒童相見不相識

笑問客從何處來

若い時に故郷の家を離れていたが、年老いて帰ってきた。
家を離れた時にくらべて、言葉のなまりは変わっていないが、髪は白く薄くなってしまっている。
子供たちと顔をあわせても、お互いに知ることがない。
そこで、子供たちは私に向かって、にこにこしながら、お客様はどちらからいらっしゃいましたかとたずねるのである。